ニキニキニッキーニッキ書評

ちょっとした発見と書評が

自己啓発系の本の海の中から普通の実用書を掘り出そう

数日前に実用書の選び方について書いたので、その時には触れてなかった、私の本の選び方をまとめときます。特に大した方法じゃなくて、そこまで特別な選び方とは思わないけれど。参考までにどうぞ。

まずは古本屋に行く

普通の本屋でも悪くないのですが、自己啓発系は短命な本だと思うので、少し古いくらいが濾されてていいのかもしれません。プログラミングの本ならきっと新しい方がいいでしょうが、効率のいい仕事の仕方についてとかならすこしくらい古くてもよいでしょう。それより出版社等が混ざって並んでいたりするほうが閲覧性は良い。そして何より安い。

自分が何の本を探しているのか、ぼんやり考える

前の記事にも触れたとおり、目的が決まってない場合の本探しですので、ぼんやりと抽象的にでいいので方針を決めます。一般性の高い本を探すと良いでしょう。「仕事は朝に終わらせろ!」みたいな変な理屈よりかは「段取りについて」とかで探したほうが、適用できる範囲が大きくて、得かも。
良さそうな題名の本を見つけたら著者を見ましょう。

著者を見る

似たような本を沢山何冊も書いてる人はほぼ無条件で切ってよいでしょう。処女作ならまだ見ても良いかもしれないが、そんなことを調べるより他の本を眺めたほうが良い。
ここもクリアしたら手に取ります。

本の目次を見る

目次の論理がどうなのか一応見る。そもそも物理や数学ではないのだから、どんなに書いても完璧に論理的になるはずはないのである。良書でも、目次に論理性があるとは限らない。だが、念のため考慮しておこう。中には本当に、筆者が我を見せたいだけの内容のものもあるので、そういうのを察知しよう。
目次においては論理よりも「切り口」を見たほうがよい。例えば、あなたが「やる気を出す本」を探している時には、手にとった本ではどうやって「やる気」というものを捉えているのか、ということに気をつけて読む。やる気は必ず出ますよ!みたいなことを言ってる本ではだめ。やる気が出なかったとしても本は売れてしまうのだから。

中身を見る

文章をちらちら見る。これはだいたい、てにをはとか、通常の文法ができているか確認すれば良い。気になったのならじっくり読んでも良いが、それは”自分の関心が信用できるなら”よいでしょう。自己啓発系は何かと読んでいる人をその気にさせるので、基本的に疑ってかかりましょう。
それよりも文に添えられてる図を見ましょう。グラフは書いてあるけど数値が書かれてなかったり、文章で済みそうな情報を無意味に図にしたりしているのは駄目でしょう。

  以上の手順では、実際に手にとって本を見るのは一冊30秒位で済む。本棚をじっくり見回しながら一つの棚から2冊くらいまで見回しながら、その日に買う本を数冊選んでみてはいかが?全体で30分もかかりませんよ。 自己啓発系の本を買ってしまえば、お金と時間が無駄になってしまい大変であるが、何よりそれを回避するためには自己啓発系の本をじっくり検討しないということが大事でしょう。こうやって解説をできるくらい自己啓発系の本に近づいてしまったことがとても恥ずかしい。