ニキニキニッキーニッキ書評

ちょっとした発見と書評が

AKBの「恋するフォーチュンクッキー」から見る就職氷河期

以下が公式のPVである。

http://www.youtube.com/watch?v=dFf4AgBNR1E

特に私は音楽に精通してるわけではないが、良い気分になる曲である。低評価が多いのはAKBの特徴なのだろうか?オジサンにはわからん。

PV中に庶民的な人たちが踊るカットが沢山入る。「未来はそんな悪くないよ」と歌われる中で、ノリノリで踊るのは、なるほどこれはグッとくるなと感じたのですが、結局そのPVの踊ってる人はエキストラ(素人だとしても、雇った人)なわけで、ちょっとまだピンと来ねえな。と思っていたら・・・・

公式アカウントで、様々な企業等がこの踊りに挑戦する企画がありました。横浜市交通局とかIBMとか…これを見てナルホドと腑に落ちた。ここまでやってこの曲のPVが完成したってことか。

偶然か実力かで音楽で食っていけるようになった、いわゆる成功者側のバンドとかが、未来は大丈夫!なんて歌ってもぜ~んぜん嬉しくないですものね。

 

 企業にとっては、間違いなくこの企画はイメージアップと宣伝につながる。就活生に対してね。こうやってノリノリで社員が踊れるところだったら、入社したくなるものじゃない?(実際どうなのか分からんよってのは当然としてさ)

大衆音楽がこういう風に機能するものなんだ、と驚いてる。

こういうことするためには、普通のバンドとかじゃなくてAKBみたいな形態じゃないとやりにくいし、踊りも真似しやすいような振り付けじゃないといけないし、さらにこういうことを絶妙のタイミングでできるから秋元康は天才だと言われるのか。win-win-winみたいな?ビジネスだなあ。感嘆。